文章術の本:井上ひさしの『作文教室』を読んで

『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』:井上ひさし、文学の蔵

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文章の初歩が学べる

国語の授業で系統だった文章の書き方について学んだ記憶がありません。学校のせいにしてはいけません。自分が日本語を学ぼうとしなかっただけでしょう。今になって国語、文章術の本を読み始めています。

井上ひさしは中学校三年のときに半年間(150日間)岩手県一関市で過ごしたそうです。「作文教室」は、その150日分のお返しのために始めた講座のひとつ「三日間の作文教室」の講義をもとにしています。文章の書き方の基本を巧みな引用で分かりやすく講義しています。原稿用紙の使い方も分かりました。
作家で、井上ひさしほど日本語について一般の人に分かりやすく、親切に語れる人は少ないとおもいます。

こんな長い目次になっています。一部を引用紹介します。

  • 「必ず文章が間違った方向へ行く言葉を」、実はみなさん、たくさんお使いになっている。
  • 題名をつけるとことで三分の一以上は書いた、ということになります。
  • いちばん大事なことは、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということ。
  • 「読み手の」ことを考えることが、実は「だれにでもわかるように書く」ことなんですね。
  • 大事な大事な「長期記憶」。字引にもなれば百科事典にもなる。
  • 「短期記憶にキャパシティーに合うように文章を書かないといけません。
  • 「いきなり核心から入る」ことが大事なんです。
  • わたしたち、日本語のことを、実はしらないんですよね。
  • 日本人が考えた星の名前で意外なのは、あの昴ですね。
  • 文章が複雑になって長くなるときは、必ず、先触れの副詞を使って、うまく使うととても効果的です。
  • 文章に接着剤を使い過ぎるな。
  • 考えて、考え抜いて、もうこれならどこからでも書ける、というとろまでちゃんとやったやったうえで、いったんそれを脇に置いて….
  • 優れた書き手とうのは、自分と読者の関係のなかで段落をゆくっていく。

受講された方の作文と添削、講評

原稿用紙1枚に書かれた26編の作文と、井上ひさしの添削、講評が述べられています。皆さん上手で、講義で学んだ「自分にしか書けないこと」「読み手に伝わる」作文になっているとおもいます。

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