吉野美香の『癌と闘わない私の選択』を読んで

いままで、癌についての本を読むのは避けてきた。とくべつ病院嫌いな私は、癌、宣告、余命という言葉のひびきが嫌いで、できれば避けて通りたかった。

しかし、いまは、2人に1人は癌で亡くなる時代です。自分が、家族が癌と宣告されたとき、どのように対処するかシミュレーションしておく必要がある。医療知識が必要です。だから、このところ癌に関する本を積極的に読んでいる。

『癌と闘わない私の選択』:吉野美香

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著者の吉野美香さんは、末期に近い乳がんと診断され,「何もしない」という選択をした。がんと闘う,凄絶な生のドキュメンタリーです。

皮膚を突き破って露出する癌、生々しい記録です。こんなんなら手術した方が良いと思う人がいるかもしれません。しかし、彼女は、乳がんになって十数年経ち、とうに医師から告げられた余命宣告を過ぎています。そして、いまもブログを更新している。

読者に、”自分は何者?”を理解してもらうために、自分の生い立ち、仕事、結婚、夫と息子のことなど、プライベートをありのままに述べている。

一部引用です。

私はけして「治療しないこと」を勧めているわけではありません。

ただ、もう治療出来ない方,「死」を目前にされている方、自分の免疫力を信じている方や家族の方、もし癌になったら・・・・なんて考えていらっしゃる全ての方へ、つたない文章ですが、こんな選択もあるんやな、こんな人もいるんやな、と思っていただければうれしいと思います。

「何もしない」ことを選択したことについて、

乳がんは進行が遅いから10年経っても転移の恐れがあり、本当の完治はないと聞いた。手術して苦しい副作用と闘って、不安を抱きながら生きるよりも、天命にまかせたい。管だらけになって最期を迎えるより、自然に最期を迎えたい。

そしていま

今では、夫も息子も私が癌で死ぬか・・・ということを忘れているぐらい、普段通りの普通の生活をおくっています。息子はとこどき気遣いの言葉をかけてくれますが、夫にいたっては、まったくありません。これでいいのだと思います。

そして、最近のブログでは、癌の進行に変化がないので、日常的なことを書いています。猫と癌と諸々と。。

Kindle 読み放題なら無料で読めます。

でも、ガン医療は確実に進歩していますよ。

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