「英語を学ぶのは40歳からが良い」なぜTOEIC, 英検に無駄な時間を使うの?

「英語を学ぶのは40歳からが良い」:菊間ひろみ著

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英語を学ぶのは40歳からがいい

著者はペンシルバニア州立大学の大学院で”第二外国語としての英語教授法”を学び、TOEICの関連の著書も多くあります。しかし、この本はTOEIC勉強法ではなく、使える英語勉強法の勧めです。

「英語を学ぶのは40歳からが良い」の意味は、実務経験があって、社会の仕組みも知っていて、硬軟の話題が豊富な人ほど英語を早くものにできると言うことです。記憶能力の良し悪しではないと言うことです。若くて記憶力が良かったはずの学生時代の英語はほとんどの人が身についていません。似たようなことを翻訳家でもある村上春樹が著書「翻訳夜話」で言っています。“英語が得意な人より、小説が好き人が翻訳に向いている”。

読んで”たしかにそうです”と, うなずけるところを引用編集して紹介します。

TOEICで高い点数を取っても、外国人と会話できない人がいます。語学学習の目的が高得点を取ることだったからです。英語をコミュニケーションツールとして役立てようとと思わなけば英語を話せるようにならないのです。
ある外資系の話です。TOEICの高得点者や帰国子女を採用したことがあるそうです。
ところが、まったく使い物にならず、その翌年はTOEICの要求レベルを低くし、実務能力をを優先して採用したそうです。
つまり英語を話せても、ビジネス経験、豊富な知識がないために仕事がこなせなかったのです。いくら英語が話せても、それを活かす能力がなければ意味がありません。英語を使って何がしたいのか。それが大事なのです。

私も外資で長年勤務してきました。外資だからTOEICの点数で人を採用することはありません。総合実務能力です。もっと簡単に言うと「売り上げ、利益貢献」です。元日本マイクロソフト社長の成毛眞が著書「日本人の9割に英語はいらない」で英語は学問ではないと、同じようことを言っています。

この本で著者は実践的英語が飛躍的に伸びる「3つの習慣」について述べています。

習慣その1ー音読する

「シャワーのように聴きながすだけで— 」それで話せるようになりません。音読して、耳から聴いた英語を真似て発音して、英語は身につきます。音読によってリスニング力も強化されます。

習慣その2ー多読する

社会人ですから読み物は自由に選ぶことができます。小説、新聞、雑誌、絵本でも自分の興味がある本を選べます。辞書をなるべく引かないで、イメージで読み進めるレベルからが良い。

習慣その3ー必要最低限の英語表現を覚える

決まり文句を覚えるということです。これは大事です。何故なら会話の多くは基本的な英語表現で可能で、また基本的な表現に置き換えることができます。音読して慣れ覚えることです。

文法を軽視てはいけない

英語は話すだけでなく書く能力も必要です。会話で単語を並べて、ジェスチャーでなんとか補うわけにはいきません。また文法軽視では多読もできません。まずは中学校の文法を復習する必要があるでしょう。