『プロの代筆屋による心を動かす文章術』を読んで、別の作家の小説を読むことになってしまった。
それは、著者が代筆屋になる動機といっている辻仁成の小説『代筆屋』です。読んでみました。この小説の面白さは、代筆の依頼者と受け取る人にまつわる物語と、代筆屋の手腕です。その手紙で想いが叶わなくても、両者が気持ちよく過去を清算できる手紙文です。作家、辻仁成の創作力と文筆力に、私もあこがれてしまう。
『プロの代筆屋による心を動かす魔法の文章術』:中島泰成
著者は年配の方と思って読み終えました。それが30歳代と若い方だったのが以外でした。
伝わる、惹きつける文章を書かなければならないプロの代筆屋だかこそ書ける文章術です。個人の手紙、メール、ブログ、ビジネスレター、キャッチコピーの書き方、そして書くマナーも学べる文章術です。
冒頭、第一章のキーセンテンスを一部引用します。
綺麗で格好良い文章が書けないと恥ずかし。その間違った情報をまず消し去りましょう。小説家みたいな文章を誰も期待していない。
誰にでも理解されやすい文書を書こうと思ったら、「中学生がわかる」は絶対に外せないポイントになります。
文章を書くというのは、自分との対話です。自分と対話する中で、素直な感情や本音が見えてきます。
書くために本を読んでいますか? 読むと書きたくなり、書くと読みたくなる。
好きな本やキャッチコピーから文章を真似する。言葉でなくて文章のリズムを真似する。
句読点は文章にリズムを生む、ひらがなはやさしくつたわる、最強の言葉。