つい買ってしまった川上徹也『こだわりバカ』

テレビのコマーシャル、雑誌の宣伝、本の帯、Web、レストランの看板、地下鉄の中、駅のホーム、視線の先にキャッチコピーがある。目に入らないもの、一瞬視線を止めるもの、惹かれてその先を読みたくなるものなど、いろいろである。

読まれないキャッチコピーと、惹かれるキャッチコピーは、どこが違うのだろうか。

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『こだわりバカ』:川上徹也(コピーライター)

本屋で本のタイトルを見て、「何がこだわりバカなの?」と、つい手にとって読み始めてしまった。そして『一行バカ売れの』の川上徹也の本だと気がついた。まんまと引っかかった。悔しい。

でも良い本です。

キャッチコピーを作り、掲載する側に向けた内容ですが、読み終えたら、世の中に蔓延するキャッチコピーを見る目が変わります。退屈な地下鉄の社内で、吊り下げ広告のキャッチコピーを批判的に楽しく見ることできる。

タイトルの「こだわりバカ」の意味は、「こだわりの〇〇」という言葉が日本中に蔓延して、どこもかしこも「こだわり」という言葉の大安売り状態で、「空気コピー化」した”こだわり”を使い続けている馬鹿ということです。

そう言われれば、こだわりの〇〇、〇〇のこだわり、と、何にこだわっているのかわかなないコピーだらけです。

”こだわり”は一例で、「厳選した」、「旬の」、「伝統の」、「極上の」、「真心をこめた」、「心づくし」、「おもてなし」、「ふれあい」、「ぬくもり」、「地域密着」、「イノベーション」、また大学の宣伝にある「未来」、「世界」、「はばたく」、「グローバル」などの常套句は「空気コピー」です。

「こだわり」などの常套句を使わずに、多くのコピーの実例を交え、どう書くべきかを述べたのが本書です。

大目次

第一章:「こだわりの〇〇」という言葉を安易に使う店は、結局、何もこだわっていない

第二章:なぜ日本の大学は「世界にはばたき」、「未来を拓く」学校ばかりなのか?

第三章:名物も観光資源もない地方自治体の逆襲撃

第四章:たった1行の言葉で会社の価値を最大限引き上げる方法

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